<卓球:世界選手権>◇2日◇女子シングルス4回戦◇横浜アリーナ

 ミラクル佳純の勢いは止まらない。世界ランク99位の石川佳純(16=ミキハウスJSC)が、同33位ユ・モンユ(シンガポール)を4-2(11-9、9-11、11-2、11-8、9-11、11-9)で破り、準々決勝に進出した。女子シングルスでの8強は03年パリ大会の福原愛以来。

 堂々たる勝利にも石川は半信半疑だった。「うれしい気持ちと信じられない気持ちが半々。ベスト8なんて思ってもいなかった。シングルスに出場できるだけでうれしかったのに」と興奮した口調で話した。これまで3戦全敗だった相手を、サーブの高さや打ち方を変えて翻弄(ほんろう)し、リベンジを果たした。

 3日の準々決勝では北京五輪金メダリストの張怡寧(中国)に挑戦する。石川は「私が一番好きな選手であこがれの人。世界選手権という大舞台で対戦できるなんて幸せ」と話した。