春夏通じて甲子園初出場の津商(三重)が、春夏合わせて3度の全国制覇を誇る智弁和歌山に逆転勝ちした。

 試合中にエース坂倉誠人投手(3年)が熱中症で両手がつり降板するアクシデントも乗り越えて、甲子園初勝利を挙げた。

 1回裏、1番打者からの3連打で2点を先制された。それでも坂倉が2回以降立ち直った。打線は4回に1点を返すと5回に同点。6回に3-2と勝ち越すと7回には相手守備の乱れにも乗じ3点を奪って突き放した。

 ところが7回裏、2死を取ったところで坂倉が異常を訴えベンチへ。治療を受け再びマウンドへ上がったが、投球練習で1球投げたところで続投を断念。熱中症による両手のひらのけいれんだった。それでも急遽、マウンドに上がった石川雄基投手(3年)が後続を断った。

 石川は8回に2ランを浴び3点差に迫られたが9回を無失点に抑え逃げ切った。