宮城県高校野球連盟は31日、仙台市内で臨時理事会を開き、7月24日にKスタ宮城でオールスターゲーム第3戦を開催したいとする日本プロ野球機構(NPB)の要望を受け入れることを決めた。当初は夏の全国選手権大会に向けた宮城大会の決勝を24日に同球場で行う予定だったが、大会期間を延長し、24日の使用を回避する日程を承認した。

 NPB側が正式に決定すれば、東日本大震災の復興支援を目的としたオールスター戦が実現する。宮城大会は7月9日に開幕し、26日に決勝を実施する。県高野連の佐藤秀之理事長は「プロ野球のオールスターは毎年あるわけではない。東北の人がそれを見て元気になるのなら、いいのではないかという思いから判断した」と話した。

 宮城大会には加盟79校中78校が出場を予定。東日本大震災の影響による出場辞退はなかった。県高野連は震災で被害を受けた地域にある硬式14校、軟式3校を被災地校に指定し、交通費の一部を支給するなど支援する。