日本プロ野球選手会が、第3回WBCへの不参加決議を撤回し、出場することを表明した。選手らがコメントした。

 加藤良三コミッショナー(70)「今日、選手会の同意を得てWBC13年ラウンドに最高のチームで出る体制が整ったことを喜ばしく思う。悔いがないように、最善を尽くしてチーム作りを始めるのに注力したい」

 巨人長嶋茂雄終身名誉監督(76)「難しい決断を迫られたであろう、選手会の新井会長には、心からの敬意を表したいと思います。日本の、そして世界の野球界の発展のためにも、最高の選手たちが最高のゲームを展開し、あの感動をまた私たち国民に与えてください。期待しています」。

 ソフトバンク王貞治球団会長(72)「円満に参加が決まったことを喜んでいます。野球は世界のスポーツという思いでやってきただけに、世界への挑戦が絶えることなく続くことをうれしく思っています。WBCの発展と、日本選手諸君の奮闘を期待しています」。

 巨人原辰徳監督(54)「WBCは国を代表する選手が国の威信を懸けて戦う素晴らしい大会。(参加を)つなげることができたのは良かった。NPB、選手会がいろいろな問題を提起しつつ、こういう結果に至ったのは意義がある」。

 巨人内海哲也投手(30)「選手会一丸となって話し合いをしてきた。その選手会の要望が改善されたということが要因です。ファンの皆さんの応援のおかげだし、心配をかけたと思うけど、参加する以上は全力で3連覇という目標に向かってみんな頑張ってくれると思う」。

 巨人村田修一内野手(31)「国際大会は少ないし、いいことだと思う。WBCは緊張感を持って戦う短期決戦で、より一段と気持ちも引き締まる。(若い選手にとって)いい経験になる」。

 巨人阿部慎之助捕手(33)「野球界にとっていいこと。国際大会は身も心も削っていくところだから、いろいろな選手に経験してほしい」。

 中日井端弘和内野手(37)「出たい選手もいるし、若い選手も世界大会に出ていろいろと経験してもらえる。出ると決まった以上は3連覇を目指して頑張ってほしい。1人でも多くの人が活躍して日本の今後の野球に生かしてほしい」。

 中日吉見一起投手(27)「よかったのではないか。出たいというより、出ないといけないと思っている。(野球は)五輪にはないし、WBCしかないので」。

 広島前田健太投手(24)「素直にうれしい。目標にしている舞台。経験したい気持ちは強いし、経験できれば野球人として大きい。野球人気を取り戻せるようにしたい」。

 ヤクルト武内晋一内野手(28)「最初の状況からは、だいぶこちらに寄ってきてくれたというのは感じる。大半の選手は出たいと思うので、出られるのはいいこと」。

 ヤクルト宮本慎也内野手(41)「一定の条件を引き出せた上で世界の舞台で戦う姿を見せられるのはよかった。ファンも選手も喜んでいると思う」。

 西武栗山巧外野手(29)「ファンも楽しみにしている大会だし、なんとか前向きに参加したい。選手にとっても励みになるし、子どもの憧れにもなる。長くWBCI(大会主催者)と話してきて、思ったような結果ではないかもしれないが、一定のスポンサー権確保が大きい」。

 西武中村剛也内野手(29)「スポーツマンだったら誰しも日本代表になりたいと思っている。今は成績がそんなに良くない。まずは自分の成績を上げていかないと」。

 日本ハム稲葉篤紀外野手(40)「選手の間では参加したいという声は多かった。侍ジャパン、野球界の発展のためにいい決断をしたと思う」。

 ソフトバンク本多雄一内野手(27)「出るという意志の下、(今後)選手会は動いていかないといけない。個人的な意見で出たいというのはあった。メンバーは分からないけどWBCは一つの夢でもある。この結果で良かった」。

 ソフトバンク内川聖一外野手(30)「その条件なら出られる、というものがそろった結果だと思う。出るという結論が出たのはすごく喜ばしい。世界大会でしか味わえない雰囲気もある。日本、世界の野球にとって大きな大会になる」。

 ロッテ里崎智也捕手(36)「第1回、第2回の優勝を見てプロに入った選手もいるだろう。それを目標にやってきた人たちのことを考えると出ることになってよかったと思う。これからの野球界や子どもたちに目標ができてよかった」。

 ロッテ今江敏晃内野手(29)「あそこは特別な舞台。日の丸、国を背負うのだから。WBCに出なければ、そういうチャンスもない。そこに選ばれるような選手になりたい」。

 ロッテ岡田幸文外野手(28)「誰もが出たいとは思うが、生半可な気持ちではいけないと思う。復興支援試合は楽しくできたが、WBCは楽しくと言っている場合ではない」。

 ロッテ大松尚逸外野手(30)「当面確保しなくてはいけないことは確保できた。日本のプロ野球にも、いい影響を及ぼすと思う。選手の強い気持ちがいい結果につながった」。

 楽天嶋基宏捕手(27)「いろいろな方の交渉と協力があって参加という形が取れた。それが無かったら問題はクリアできなかった。出るからには3連覇できるようにしてほしい」。

 オリックス平野佳寿投手(28)「選手会が日本のプロ野球のために話し合ってくれた。良かった。(代表に)選ばれたらいい経験になると思う」。

 オリックス鈴木郁洋捕手(37)「一定の妥協をできるところまでいけた。満足してはいけないと思う。各国が対等な立場でできるように今後もしていかないといけない」。