楽天山崎武司内野手(41)が27日、宮城県庁と仙台市役所を訪れ、県に200万円、仙台市に190万円、08年の岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市に60万円を寄付した。本塁打1本につき10万円をプールした金額を寄付したもので、今季39本塁打を県20、市19に分割。栗原市へは盗塁1につき20万円の3盗塁分を贈った。42歳となる来季は盗塁の自己記録更新を目標に掲げた。

 山崎武は県庁で村井嘉浩県事(49)、市役所では奥山恵美子仙台市長(58)に、それぞれ目録を贈呈した。今季プールしてきた計450万円の社会貢献。来季は37本塁打で達成する区切りの通算400本塁打の目標もあるが、本塁打以上に盗塁でのチャリティーに熱い思いを込めた。「来年は(盗塁を)10個くらい走ります。栗原の復興のため子どもたちのために」と盗塁数アップを約束した。

 今季は中日時代の00年以来となるプロ最多タイの3盗塁をマーク。それでも60万円と本塁打と比べると金額が少なくなった。「月に1個は走れるな。5つはいけるだろ」。プロ23年で通算12盗塁だが、42歳シーズンにして、自己記録更新へ意気込んだ。

 この日は41歳の木田優夫投手の日本ハム入団が発表され、「長くやっていれば楽しみも増える」と同一リーグでの再会を歓迎。来年で47歳となる工藤公康投手も西武復帰と、パ・リーグに、おじさんブームの兆しが出てきた。「最近はスロー記録とかが多いが、どんどん記録は更新していきたい」。山崎武が豪快かつ軽快にブームの先頭を突っ走るつもりだ。【金子航】

 [2009年11月28日7時57分

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