ヤクルトがG倒へ新人を抜てきする。25日、東京ドームでナイター練習を行い、高田繁監督(64)が26日の巨人戦でドラフト3位ルーキー荒木貴裕内野手(22)を遊撃でスタメン起用する考えを示唆した。相手先発は左腕内海が濃厚。阪神からFA移籍した左打ちの藤本がレギュラーの筆頭候補だが、同監督は「(内海は)カーブとシュートを投げるから、左打者ではなかなか難しい。あれ?

 ということは?」と、笑顔で右打ちの荒木の起用をにおわせた。

 オープン戦では、左腕が先発する試合で起用されてきた。「守備は安心して見ていられる。十分、戦力になると手応えを感じた」と評価する。ヤクルトの新人野手の開幕スタメンとなれば、70年に中村国昭が「7番三塁」で出場して以来、40年ぶりの快挙。これについても「話題づくりでもしなきゃ」と笑顔で反応した。

 当の荒木も内海打ちへ気合十分だ。「自分は左の方が打ちやすい。カーブを見極められたら勝負できる」。大学時代には3年先輩の大隣(ソフトバンク)と紅白戦で対戦し、立命大の金刃(巨人)からも安打を放つなど、左投手に良いイメージを持っている。新戦力が開幕ダッシュの試金石となる。【由本裕貴】

 [2010年3月26日8時35分

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