<ロッテ3-2オリックス>◇29日◇千葉マリン
ロッテが逆転クライマックスシリーズ(CS)進出へ「マジック1」に迫った。オリックスとの一戦は、1-1の同点の6回、7番に降格した金泰均内野手(28)が中前に決勝適時打を放った。3-1で逃げ切り、日本ハムと並び3位に浮上。30日の同カードで勝つか引き分ければCS出場が決まる。
不振にあえいでいた男がやってみせた。ロッテ金泰均が値千金の一打を放った。1-1の同点で迎えた6回1死二塁、長谷川の138キロ直球をとらえた。乾いた音が鳴り響いた打球は中前へのクリーンヒット。「大事な時期の大事な試合。勝ち越しのタイムリーが打てて本当にうれしいよ」と満面の笑みをみせた。
トンネルは長かった。開幕から4番を任され、前半戦終了時点で打率2割8分、18本塁打、73打点はリーグ1位。だが夏場の7月以降から調子を落とした。この日現在で打率は2割6分台だが、後半戦は53試合で本塁打3本。「打球が上がらない」と思い悩んだ時期もあった。
打撃練習では構えたバットの角度を変えたり、本来はすり足の打法を一本足に変えたりと、試行錯誤を重ねた。猛暑が続いた7月の千葉マリンの試合後には、室内ブルペンで居残り特打を続ける姿があった。それでも本調子には戻らず、8日のオリックス戦では故障以外では初めて4番を外され、28日には7番に降格。「シーズン最初が100としたら、落ちてきているのは確か。1年目で調整方法が難しかった」とこぼしたこともあった。だがこの日は、チームメートの支えに救われた。打席に入る前、代わりに4番を打つサブローからアドバイスを受けた。「内容は言えないけど、気持ちは楽になった。サブローさんに感謝しています」と選手会長の心遣いが力になった。
勝たなければいけない試合で、韓流助っ人の勝負強さが復活し、CS進出へ王手をかけた。30日のオリックス戦で勝つか引き分ければ突破が決まる。西村監督は「どんなことがあれ内容よりも勝つだけです」と気を入れ直した。この勢いで最終戦を飾り、西村ロッテの「和」を結実させる。【斎藤庸裕】
[2010年9月30日8時0分
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