セ・リーグより一足早く日本シリーズ進出を決めた日本ハムが、歓喜の瞬間をメジャー流に演出する。本拠地・札幌ドームで日本一を決めた場合、グラウンド上で、ビールかけではなくシャンパンファイトをして喜びを分かち合う計画であることが20日、分かった。グラウンドでシャンパンをかけ合うのは、日本球界史上初めての試みになる。

 球界に新たな風を吹き込む。米メジャーリーグでは、1950年ころから始まったと言われるシャンパンファイト。カーレースの表彰台などでも有名だが、日本のプロ野球は、優勝チームがビールかけを行うのが常識となっていた。だが球団関係者は「シャンパンファイトは格好がいいですよね。日本の球界であまりやっていないことをやりたい」。かつては婚活シートなど目新しいファンサービスを提供してきた日本ハムらしいチャレンジ精神だ。

 日本シリーズは、今月30日の第3戦から第5戦が、パの本拠地である札幌ドームでの開催。すでにグラウンド上での“ビールかけ”は決まっていたが、それをビールではなくシャンパンに変更する予定だという。

 当日は、4万人以上がスタンドを埋め尽くすこと必至。全員で「乾杯」し、史上最多人数での乾杯としてギネスに申請することも決めており、すでに事前登録に動いている。指導者経験のない新人監督が日本一となれば、球史に残る快挙となるが、同時にグラウンド上での公開シャンパンファイトという歴史的瞬間も訪れる。