楽天2軍が前代未聞の「無休キャンプ」を行う。21日、スタッフ会議が仙台市内のホテルで行われた。会議後、キャンプ日程が発表され、2軍は沖縄・久米島で2月1日から3月2日まで計30日間、休みなしで行うことが明らかになった。大久保博元2軍監督(45)の方針で大胆な改革に乗り出す。
驚きの無休キャンプ発表も、大久保2軍監督は平然としていた。報道陣がざわつく様子を見て、「無休ってそんな珍しいことなの?」と首をかしげた。続けて「1日完全に寝てしまうと、次の日にケガをしやすくなる。1回体を起こし、血液の流れを良くしてから寝るなら寝る、遊ぶなら遊ぶ、の方がいい」と意図を説明。毎日体を動かし、コンディションを整えていく。
無休といってもやみくもにやるのではなく、医学的な根拠がある。同監督は「医学の研究を聞いた。日が昇って太陽の光を浴びる。朝は果物でも何でも体に入れる。その2つがないと人間の細胞は動かない」と、いかに体をスムーズに動かすかを重視。日光を浴びて練習するために、恒例のアーリーワーク開始時間も昨春の午前7時から同8時に。2月上旬の久米島は午前7時だと日の出前だからだ。また、キャンプ序盤はコンディション作り中心とし、徐々にペースを上げていく。5日に1度ほどは、練習も軽めにする。
とはいえ、無休キャンプに選手は驚きを隠せなかった。3年目の勧野は「きついと思います」と、しばし絶句。7年目の山本も「そこまでやるとは思ってなかったです」と認めた。だが、決して一方的な措置ではない。大久保監督は「ブラインド(=見えない)はなくす」と宣言した。なぜ、無休が良いのか、選手1人1人に医学的根拠を説明し、理解させた上で行う。そこには、2軍内の風通しを良くする狙いもある。担当コーチが選手に注意する場合でも「監督、球団に話した上でやってもらう。情報の共有。烏合(うごう)の衆にはしない」と組織の団結を図る。
全ては1軍が優勝するための底上げだ。「それしかないよ」と大久保監督。デーブ流の2軍改革がいよいよ始まる。【斎藤庸裕】
◆ハード日程のキャンプ
落合監督時代の中日が有名。「4勤1休」が主流の中、就任1年目の04年は1日から紅白戦を行うなど、8日まで第1クールが続いた。初の休日は9日で、キャンプ終了の29日までに休日は3日間しかなかった。その後は05年を除き、基本的に「6勤1休」ペースで日程が組まれ、09年の第1クールは04年同様に1日から8日まで8日間連続で行われた。昨年の楽天は1日から14日までの久米島キャンプ中は、休日が9日の1度だけだった。



