今年は3冠王をいただく。DeNAトニ・ブランコ内野手(33)が27日、成田空港着の航空機で来日した。乗り継ぎを含め約18時間のフライトの疲れも見せずに笑みを振りまき、「50本打ってホームラン王を取る」と自ら具体的な数字を示した。昨季は3割3分3厘で首位打者と136打点で打点王の2冠を獲得。残ったピースが本塁打というワケだ。

 打点についても「バルディリスと2人で250打点。ボクが130から140。彼が110」と明快に答えた。打率こそ数字は挙げなかったが、3冠については「すべての点でいい結果を出せば、チームのためになる。CSに行きたいんだ」と続けた。

 自信はある。オフは2カ月以上、トレーニングを積み、打撃練習も行ってきた。体重は帰国前から3キロ絞れて112キロ。すでにベストで、体調面は万全だ。

 ライバルはもちろんプロ野球新記録のシーズン60本塁打をマークしたヤクルト・バレンティン。妻への監禁、暴行事件は帰国中のドミニカ共和国で聞いていた。「解決して来てほしいと願っていた。彼はレベルの高い選手。今年も去年と同じように戦いたい」とエールを送った。競い合えば、再び記録争いになるだろう。【矢後洋一】