<プロボクシング:ミニマム級6回戦>◇6日◇東京・両国国技館

 怪物・井上尚弥(20=大橋)の弟・拓真(17=大橋)が、プロデビュー戦を判定勝ちで飾った。「(兄の存在を)意識してしまった」という拓真は、終始前に出る単調な攻めで、日本ミニマム級8位の福原辰弥(24=本田フィットネス)をKOすることはできなかった。

 ジャッジの採点は3-0だが、1ラウンドは福原に取られていた。「最初は楽しめたが、最後の方はちょっと落ちた。(力を)全然出せていない」と試合内容には反省の言葉が並んだ。ただ、プロデビュー戦に勝ったことには「素直にほっとしています」と話していた。