ミルコ・クロコップ(34=クロアチア)が現役続行を決意したことが、13日に分かった。12日にスイス・バーゼル市内の病院でひざの靱帯(じんたい)再建手術を行い無事成功(左右どちらかは明かさず)。全治6カ月ながら術後の経過は良好で、今夏の復帰を目指していくことになった。

 サッカーの元イタリア代表バッジオやブラジル代表ロナウドらも手がけた名医が執刀。選手生命にかかわる恐れもあったが、全権代理人の今井賢一氏(44)は「ドクターも結果が良くて、過去250の例でもミルコは回復が早いほうだと言っているし、ほっとしました。本人は6カ月後にはリングに立ちたいと言っている」と話した。

 ミルコは昨年大みそか開催の「Dynamite!!」に、故障を押して出場した。崔洪万(28=韓国)の左ひざに強烈な左ローキックを決めて1回6分32秒でKO勝利を飾った。だが、患部に水がたまり、試合後に都内の病院で水を抜くなどの処置を行っていた。今後は約1週間ほどで退院し、クロアチアの総合リハビリ施設に移って、4週間滞在する予定。上半身のトレーニングから開始していく見込みだ。