すさまじい御嶽海フィーバーが起こった。長野県松本市で14日に行われた秋巡業。九州場所の新入幕が確実な木曽郡上松町出身の御嶽海(22=出羽海)が人気で他を圧倒した。超満員約5500人が、地元長野が47年ぶりに生んだ関取に群がり、テレビカメラ7台、地元報道陣は全社集結。約20社50人が一挙手一投足を追った。尾車巡業部長(元大関琴風)は「久しぶりに『江戸の大関より、くにの三段目』を見た。遠藤も影が薄かったな」と驚いた。
「圧倒されつつ、うれしかった」という御嶽海も期待に応えた。長蛇の列の握手会やサインを頻繁にし、うみを摘出した左脇腹が完治せずとも「歓声が起こったので、そのまま行っちゃえ」とぶつかり稽古も見せた。初参加の子供との稽古では、塩をまかれて「白髪」に変身。以前、子供に乳首をいじられたこともあり「Mなんですかね、僕」と盛り上げ役を喜んだ。
この日は自身初の地元後援会も発足した。御嶽山の噴火や土石流など、木曽郡には暗い話題が続いただけに「活気づけたいという思いは絶対。それは曲げない」。巡業部長から「日本の星になれ」とハッパが掛けられた「木曽の星」は、力強く誓った。【今村健人】

