【台北7日=瀬津真也】

 AKB48グループが、初の外国人メンバーを募る。HKT48が、台湾・台北でAKB48グループで初の海外コンサートを行い、サプライズ発表した。中盤、突然ステージに出てきた台湾人男性スタッフから資料を手渡された指原莉乃(22)が、目を丸くした。「えっ」。書かれた文章を2度見した後に戸惑いながら読み上げた。

 指原

 昨日の101タワーでのイベントの盛り上がりを見て、昨晩に急きょ決定しました。何と、台湾にてAKB48グループメンバーを募集します。興味がある人を対象にオーディションを行います。

 通訳を介さなくても、日本語の分かる観客は、指原の発言に「ウォー!!」と盛り上がった。詳細は後日の発表だが、現地メディアもこのニュースを速報した。

 今年のAKB48は、2~3月に47都道府県でオーディションを開催し、全国からAKB48チーム8のメンバー47人を選んだ。その上での海外展開で、関係者は「AKB熱が高い台湾なら、多くのアイドル志望者が出てくれるのではと期待してます」と説明した。

 この日は、AKB48グループ9年で初めての海外でのフルコンサートだった。それを担ったのが末っ子グループのHKT48。1曲目から台湾の名所・名物を歌詞に入れ込んだ「台湾48」で観客を総立ちにさせると、宮脇咲良(16)が「ニー・アイ・ウォー・メン・マ(私のこと好き)?」と、さらに観客をあおった。法被姿で和傘と扇子を振り回す、おはやしバージョンの「フライングゲット」まで披露し、とことん台湾のファンを楽しませた。