演歌歌手原田悠里(61)が4日、故郷の熊本・天草市でデビュー35周年記念チャリティーコンサートを行った。

 後援する天草市から昨年11月に公演依頼があり、「何か故郷のためにやりたい」とチャリティーコンサートとして行うことを決定。今年4月に熊本地震が発生したため、地震被害の大きかった地域の復興のために収益金の一部を送ることを決めた。この日、100万円を加えた義援金を天草市長に託した。原田は「天草は震源地と離れていて大きな被害は少なかったが、熊本市内などの被害は甚大。少しでも役に立てればうれしい」と話した。

 公演では、昼夜2公演に駆けつけた約1400人に新曲「女:みぞれ雨」やミリオンヒット曲「木曽路の女」など11曲を披露。06年に亡くなった父止(とどむ)さん(享年86)の思い出話に涙ぐむシーンもあった。「私は天草に生まれ、天草に育ててもらった。これからも、少しでも皆さんの自慢になるように頑張りたい。見守ってください」。母校・天草高校のブラスバンド部や同じ北島音楽事務所に所属する大江裕(26)も駆けつけて公演に花を添えた。

 原田は今日5日、阿蘇郡にある避難所2カ所を慰問して歌声を届ける。