神戸発の6人組アイドルグループ、KOBerrieS♪(コウベリーズ)が26日までに、広島市で「広島土砂災害復興支援チャリティーライブ」を開催し、義援金を寄付した。

 広島土砂災害から2カ月が過ぎた。コウベリーズは広島のご当地アイドル、ひろしまMAPLE★Sと合同チャリティーライブを開催。コウベリーズは、神戸市内で集めた義援金(5万2442円)を広島市へ寄付するため、ひろしまMAPLE★Sへ預けた。キャプテンの芽衣(19)は「私たちも19年前に(阪神・淡路大震災で)同じつらい思いをしました。土砂災害は人ごとではありませんでした。少しでも役に立てればうれしいです」と話した。

 コウベリーズと広島市は意外なつながりがあった。09年1月17日、阪神・淡路大震災を追悼して神戸市長田区で行われた「震災復興ライブ」に広島市出身の歌手、Metis(メティス)が出演した。その際に、Metisの大ファンで、災害で甚大な被害を受けた広島市安佐南区で生活している会社員、栗田裕弘さんが訪れた。その後、栗田さんは毎年1月17日に長田区の商店街を訪れるようになり、コウベリーズや地元の方々と親交を深めていった。

 今年8月17日にコウベリーズがプロモーションで広島市へ訪れた際は、栗田さんが宿泊先や昼食の手配をした。その2日後に土砂災害が発生。コウベリーズは支援活動を行うことを決意した。神戸市内でメンバーは「がんばろう広島」と書かれた募金箱を持って、募金を呼び掛けた。芽衣は「災害現場を見て、これからがもっと大変だなと感じました。出来ることは続けていきたいです」と、今後も支援活動を続ける意向を示した。