新世代アイドルのスポーツは卓球だ。アイドルグループAKB48が卓球部を創部することが29日、分かった。「世界卓球2009」(4月28日開幕=横浜アリーナ)のPRの一環なのだが、秋元才加(20)ら初代部員の4人は有名コーチを迎えてやる気満々。女性タレントによるフットサル大会が盛んに行われる中、新たなアイドルスポーツを確立すべくラケットを握った。

 ゴールデンウイークに世界卓球を放送するテレビ東京関係者はPR作戦に頭をひねっていた。「なんとか、野球のWBCのように盛り上げたい!」。すでに大橋未歩アナら自局の女性アナウンサーで「ピンポン7」を結成し、お茶の間に切り込んだ。今度のターゲットは若者だと、AKB48に白羽の矢を立てた。大会中、昼夜放送する「ハイライト特番」への出演と同時に、競技に親しみを持ってもらおうと卓球部を創部した。

 AKB48と卓球部。意外な組み合わせだが、やるからには運動神経に優れた秋元、宮沢佐江(18)宮崎美穂(15)小野恵令奈(15)を選抜した。都内の卓球場に集った4人は、日本代表の福原愛(20)の母福原千代コーチの指導を受けた。すると、初心者ながら10本以上のラリーを続けられるまで成長。同コーチからお墨付きをもらい、新たに峯岸みなみ(16)小島陽菜(20)高橋みなみ(17)板野友美(17)を加えた。

 ダンスが得意で最も熱血タイプの秋元が部長に就任した。「未経験者でゼロからですけど、だからこそ皆さんと同じ目線で魅力を伝えていけると思います」と、汗をぬぐった。運動神経NO・1の宮沢は「自宅でも素振りしてます」も、すっかりハマっている。秋元は「卓球は私たちのダンスや歌と一緒でリズム感が大切。本業の練習にもなりそうなので、フットサルに続くアイドル界の2大スポーツにまで発展させたい」と希望した。

 AKB48のメンバーは80人以上いる。同グループだけでも卓球大会は開けるが、世界卓球の盛り上がり次第では、芸能人卓球大会の開催も夢ではない。

 [2009年3月30日8時56分

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