演歌歌手北山たけし(35)が、交際中の師匠北島三郎(72)の次女智子(さとこ)さん(35)と結婚したことが5月31日、分かった。大安の同8日に婚姻届を都内の役所に提出した。

 翌9日には新曲「剣山」の舞台の徳島・剣山に初登山。重さ約20キロのしめ縄を地元の人たちと担ぎ、標高1955メートルの山頂にある神社でヒット祈願。NHK紅白歌合戦への5年連続出場を誓っていた。その日は、取材陣から結婚について問われても「報告できる状況になったらきちんとしたい」と話すにとどめていた。新曲にかける意気込みを示す場が、プライベートな話題が中心になるのを避けたかったようで、きまじめな北山らしい対応だった。

 智子さんは北島音楽事務所社員としても北山をみつめてきた。交際は北山が8年務めた北島の付き人時代にスタートした。師匠の娘と弟子という“しのぶ愛”だったが、北島もうすうす気づいていたという。04年にデビューした北山は翌年、紅白に初出場。歌手として一本立ちしたことで、意を決して北島に交際を報告した。「言ってくれてうれしかった。大いに賛成でした」と振り返る北島もその後は「2人とも大人。結婚するかどうかは当人同士で決めればいい。おれは見守るだけ」と静観の姿勢を貫いた。2人に余計なプレッシャーをかけずに、自然の流れに任せたいという親心だった。

 弟子たちを家族同然に育て上げ、北島ファミリーを築いた北島が、身内から本物の家族を迎えた。

 [2009年6月1日6時58分

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