藤原竜也(28)主演のテレビ朝日系ドラマスペシャル「遺恨あり

 明治十三年

 最後の仇討」(26日午後9時放送)の制作会見が23日、東京・六本木の同局で行われた。

 同作で描かれたのは、日本で公的に記録されている最後の仇(あだ)討ちをめぐる人々の葛藤だ。明治13年12月、旧秋月藩士の1人の青年が、両親を殺した旧藩士を討ち取った。事件が発生したのは法治国家を目指す明治政府が「仇討禁止令」を発布して7年後だったため、「武士の美徳」か「殺人」か、当時は世間で大論争を巻き起こしたという。

 仇を討つ青年を演じた藤原は「人生も捨てて、父と母の仇のためだけに生きていく孤独で悲しい人物。テンションをキープするのが大変でした」と振り返り、「緊張感のある作品で、みなさんに勧められる代表作になったと思う」と胸を張った。

 討ち取られた判事を小沢征悦(36)、事件を裁く判事役を吉岡秀隆(40)、幕末屈指の剣客を北大路欣也(68)が演じた。大先輩との共演に藤原は「吉岡さんとは裁く側と裁かれる側、北大路さんとは立ち回りを演じて、小沢さんとは仇を討つ役柄でしたので、それぞれ対峙(たいじ)するのが大変でした」。小沢は「撮影の合間にコーヒーを飲んでいて、ふと背中を見ると(藤原)竜也がにらんでいて、個人的に恨まれてるのかと思った」と笑わせ、藤原のすごみを表現した。

 劇中では緊張感漂う間柄を演じた藤原、小沢、吉岡もこの日ばかりは結託。3人で考えたという短剣による演出で、この日68回目の誕生日を迎えた北大路を祝福した。サプライズのお祝いに北大路は「また新たな気持ちでスタートしたい」と笑顔を見せ、「藤原さんの真摯(しんし)な情熱を感じたので、道場の場面では彼にあおられるように何回か本気で打ち込みました。そういう雰囲気が自然に出た作品です」と若き主演をたたえた。