木村拓哉(42)が父親役に初挑戦する。4月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「アイムホーム」(木曜午後9時)に主演することが15日、分かった。ミステリータッチのホームドラマで、木村演じる主人公の妻役は上戸彩(29)。2人は初共演で、テレビ朝日系連続ドラマでの木村の主演は、初めてになる。

 「アイムホーム」は、石坂啓氏が手掛けた同名漫画が原作。記憶を失った男が自分探しをするとともに、家族とは何かを探るミステリータッチのホームドラマとして描かれる。原作は創造性と芸術性を評価され、文化庁主催の99年度「メディア芸術祭」漫画部門大賞を受賞した。

 木村が演じるのは、妻と4歳の息子を持つ証券会社サラリーマン。事故で直近5年間の記憶があいまいになり、別れた妻子は覚えているが、現在の妻子の顔が仮面に見え、愛情があるかも分からなくなる設定だ。

 「パパ役」として新境地に入る木村は、左手薬指に結婚指輪をはめてポスター撮影に臨んだ。サラリーマンとして説得力を持たせるために、デビュー以来自己髪を最も短くするなど、役作りを進めている。

 一方、上戸演じる主人公の妻の顔は、原作では終始仮面で隠されているが、ドラマでは主人公の目線と他人の目線をまぜてメリハリをつける。そのため、上戸が仮面をつけていないシーンも盛り込まれる。

 夫婦を演じる2人は、初共演についてそれぞれコメントした。

 木村

 光栄です!

 すこぶるかわいいじゃないですか。すてきな方だし。今回、“仮面”という設定がずっとついてくるのが、腹立たしいぐらいです。キャスティングの情報を耳にした時は、試験に合格したような気持ちになりました。

 上戸

 木村さんの奥さん役という貴重な体験ができる上に仮面をかぶっているなんて、なんてオイシイんだろうって。

 木村は同局連続ドラマに初主演。木村にとって初モノずくめのドラマになる。