嵐の二宮和也(29)が28日、公開中の主演映画「プラチナデータ」(大友啓史監督)の大ヒット記念舞台あいさつをT・ジョイ博多で行った。16日に封切られた後、キャンペーンとしてこの日を含めた3日間で5都市を回り、計18回の舞台あいさつを行い、合計約8500人に感謝の気持ちを直接伝えた。全国行脚の締めくくりとなるこの日は、特別サービスを実施した。同劇場で舞台あいさつを6回も行い、JR博多駅前広場ではイベントも行った。

 イベントで二宮は、博多弁で「皆さん、しゃれとんしゃー(おしゃれ)ですね」と呼びかけてファンを楽しませた。開催告知は数時間前だったが、地上14メートルの高さのバルコニーに現れる二宮を一目見ようと、約7000人が殺到。歓声を浴びながら、最後に「ここに来られて幸せだっ!」と思いを込めて絶叫した。

 映画は、前日27日までに動員数110万人を突破し、興行収入は13・5億円を記録。30億円を見込むヒットとなったが、二宮を筆頭にスタッフは公開後も手を緩めずPRに努めた。

 映画封切り後、主演俳優が18回も舞台あいさつに立つのは異例のこと。感謝を伝えたいという思いに加え、主演としての自覚が異例のキャンペーンを実現させた。二宮は「(いろいろな要素が盛り込まれた)こういう作品なので、自分たちから発信してかないと食い付いてもらえない作風。見方の選択肢を増やすことで見やすくなればと」と意図を説明。「すごく丁寧にできたかなと思います」と話した。

 3日間の総移動距離は、東京-バンコク間に相当する4197・27キロ。博多滞在はわずか10時間で、自由時間はラーメンを食べただけ。それでも「温かいですね。こんなに盛り上げてくれるのはうれしかった」。表情は達成感にあふれていた。【近藤由美子】