日本協会は22日、千葉で行う国内組合宿(23~25日)の日本代表候補メンバー23人を発表し、磐田のMF山田大記(23)を初招集した。今季はクラブ最年少でゲーム主将を務め、公式戦4得点3アシストで好調のチームをけん引。代表定着のために「香川超え」を宣言した若き司令塔が短期間で自らを猛アピールする。
夢が現実となった。21日の横浜戦後にクラブ関係者から知らせを聞いた。真っ先に両親に喜びの報告を済ませ、一夜明けたこの日は「目標だったのでうれしい。ただ、まだ1回呼ばれただけ」と謙虚に話した。
超えなければいけない選手がいる。それは香川だ。今回はFW登録だが、山田の本職はサイドハーフやトップ下などの攻撃的ポジション。武器はドリブルだ。タイプが同じ香川に対し「到底及ばないと思っているけれど、勝らなければ代表に定着はできない」と、ライバルを強く意識する。
上回るための努力は惜しまない。プロ入り後は代表の試合を自分がプレーするイメージをしながら必ず観戦している。小柄な体格を補うために、毎日最後の1人になるまでトレーニングを敢行。オフも返上する。最近は、自宅でも筋トレができるようにストレッチマットを個人で購入した。
前節横浜戦では巧みなボールタッチでDF1人をかわすと、相手に囲まれた瞬間に右足で軸足後方を通過させるフェイントから弾丸ミドルを放った。常に次の動作を意識した場所にボールを保持することでシュートだけでなくパスで味方を生かすプレーもできる。
今季は4得点3アシスト。得点し、チャンスも演出できる能力はJ屈指だ。将来は海外でのプレーも希望する。国内組のみの招集となった今合宿はアピールする絶好のチャンス。山田は「短い期間だけれど、自分にしかできないプレーをしたい」と3日間で全てを出し切る。【神谷亮磨】
◆山田大記(やまだ・ひろき)1988年(昭63)12月27日、浜松市生まれ。4歳でサッカーを始め、小学校時代はジュビロ浜北でプレー。磐田ジュニアユースを経て藤枝東に入学。卒業後は明大に進学し、07年に関東リーグ優勝。3年時は大学選手権優勝。11年に磐田に入団し、5月のホーム山形戦でプロ初ゴール。173センチ、66キロ。血液型O。

