23年間の歴史に幕を閉じた万博の“アシスト”でG大阪が2大会連続で4強進出を決めた。

 1-1の後半31分。GK東口の頭上で突如ゴールネットが垂れ下がった。鳥栖に押されていた苦しい時間帯に試合は7分間中断。ボールボーイ同士で肩車して、バーにネットをくくりつける緊急修繕を行った。

 その後、流れは一転。再開から3分後にFW宇佐美貴史(23)が勝ち越しゴール、さらに1分後にFW長沢駿(27)がダメ押し点を決めた。

 宇佐美は「(万博の)粋ないたずらがありましたね」とニヤリ。MF倉田は「あの中断は大きかった。でも、ネットが外れるなんて見たことなかったから…不思議な出来事」。MF今野も「ネットが外れるなんてビックリだよね」と、まるで別れを惜しむかのように中断した万博の“後押し”に驚いていた。