元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)が体調不良で入院していると、東欧のメディアが14日、いっせいに報じた。同日午前に胸に軽い痛みを感じたため、念のためサラエボ大学医学部付属病院に行ったところ、顔見知りの記者と鉢合わせ。そのため「オシム入院」の報が広まった。

 日本代表でオシム氏の通訳を務め、現在は立大で「スポーツジャーナリズムの現在」担当講師の千田善さんは、すぐにアシマ夫人に電話し状況を確認。「もう回復していて、自分で話もできるから、あまり大騒ぎしないでね」とくぎを刺されたという。病院側も「検査を行い、経過観察中です。検査結果は間もなく発表される」とコメントした。

 07年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、日本代表監督を退任したオシム氏だが、リハビリで回復。11年から昨年末まで、ボスニア・ヘルツェゴビナ協会立て直しのために、実質は協会会長の「ボスニアサッカー正常化委員会」委員長を務めていた。また、千葉でオシム氏の後任監督を務めた長男のアマル・オシム監督は、ゼレズニチャルを今季同国リーグ優勝に導いていた。