セビリアの日本代表MF清武弘嗣(27)が23日、スペイン挑戦1年目の前半戦を終えて羽田空港に帰国し、悩める胸中を明かした。取りざたされる今冬の移籍について「どうすればいいんですかね」と第一声。日本代表ではトップ下の定位置を確保しつつあるが、クラブではリーグ戦4試合1得点(16試合)にとどまり「練習の質は高いけど、試合に出る体力が…。そこは考えないと」と懸念した。

 年内最終戦の国王杯4回戦(21日、4部フォルメンテラ戦)にはフル出場したが、位置はボランチ。「新鮮で楽しめたけど、前(トップ下)で勝負したい」と本音を隠せず、約1週間の休暇中に「家族と久々に会えますし、しっかり考えたい」と移籍も含めて相談するようだ。ドイツ1部ヘルタが獲得の興味を示していると専門誌キッカーが報じたことには「聞いてないですね」。取材が終わると「ホント何も決まってないんです」と自ら切り出し、流動的な状況だと説明した。