22日のフランス杯で左膝十字靱帯(じんたい)を負傷したコロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(27=フランス1部モナコ)が手術を受けることになった。モナコが23日、発表した。海外メディアでは全治6カ月との報道もあり、6月24日のW杯・日本戦に世界有数のストライカーが名を連ねない可能性も出てきた。
ケガは重傷だった。モナコは「ファルカオは靱帯を損傷し、手術が必要。できる限り早期の復帰をめざして、医師団が最善を尽くす」との声明を発表。だが担当医師はより悲観的で、コロンビアのラジオ局に「(W杯まで)5カ月しかない。とても短い期間だ。回復の推移を見守るしかない」と話したという。
コロンビア協会関係者によると、手術は数日以内にポルトガルで行われる。現時点でクラブも協会も全治期間を明かしていないが、海外メディアの中には全治6カ月と予想する報道もある。リバープレートでプレーしていた05-06年には右膝靱帯を痛め、多くの試合を欠場しているだけに、ファルカオ本人の落胆は大きい。自身のフェイスブックに「大きな悲しみを隠すつもりはない。僕の心は打ち砕かれた」と記した。
だがW杯出場を諦めるつもりはない。「ティグレ(スペイン語で虎の意)」の愛称を持つファルカオは、失意の言葉に続いて「マスタードの粒くらいの希望でも信じるには十分だ。W杯でプレーしたいという僕の熱意はまだ生きている」と記し、気持ちを奮い立たせた。
ファルカオが不在となれば、ペケルマン監督率いるコロンビア代表にとっては大打撃だ。98年大会以来のW杯出場を果たしたのも、予選13試合でチーム最多9ゴールを記録した同FWがいたからこそ。出場できないとなれば、日本戦での戦術もおのずと変えざるを得なくなる。◆W杯直前大ケガメモ
▼ベッカム(イングランド)
02年4月の欧州CL・デポルティボ戦で左足第2中足骨を骨折。日韓大会出場が危ぶまれたが、酸素カプセルで治療して出場。同カプセルは「ベッカムカプセル」と呼ばれた。10年南アフリカ大会前にはアキレスけんを断裂し、出場を断念した。
▼宮本恒靖(日本)
02年日韓大会直前に大学生との練習試合で鼻骨骨折。フェースガード姿でW杯に参加し、バットマンとしても注目された。
▼トッティ(イタリア)
06年2月のエンポリ戦で後ろからタックルを受けて左足ひ骨骨折と靱帯損傷の重傷。ドイツ大会出場絶望どころか選手生命の危機に立たされた。だが5月中に実戦復帰すると、ドイツ大会では全7試合に出場し、優勝に貢献。
▼ドログバ(コートジボワール)
南アフリカ大会前の10年6月4日に行われた日本との親善試合でDF闘莉王と激突し、右腕を骨折。大会では1次リーグ初戦のポルトガル戦から出場したが、チームは1次リーグ敗退。

