<陸上:第82回日本学生陸上競技対校選手権大会>◇第1日◇6日◇東京・国立競技場

 男子100メートル予選に、日本人初の9秒台が期待される山県亮太(21=慶大3年)が出場。追い風1・7メートルの条件下、10秒41で1組1着だったが、大事を取って準決勝は棄権した。

 山県は、予選落ちを喫した8月のモスクワ世界選手権で、左足太もも裏を肉離れ。メダルが期待された男子400メートルリレーを回避し、途中帰国した。帰国時は「歩く分には大丈夫です。感じとしては悪くはないので、前向きに考えたい」と話していた。この日は同予選前に、男子400メートルリレーに慶大のアンカーとして出場。「ケガに関しては、もう傷もふさがっているし大丈夫。自分では走れると思った」というが、監督、コーチやトレーナーや治療師らが「無理することはない」と判断。「前回(昨年の今大会)は歯止めがきかなかった。今回はリレーが最優先だし、無理しないで」と、エントリーしている第2日の200メートルと、400メートルリレーに集中する姿勢を示した。