<陸上:日本学生陸上競技対抗選手権大会>◇第2日◇6日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 男子200メートルに、100メートルで日本人初の9秒台が期待されるアジア大会代表の桐生祥秀(東洋大1年)が出場。20秒60の第4組1着、全体でもトップのタイムで最終日(7日)の準決勝に進んだ。

 足裏や股関節を痛め、今大会の個人種目は、この200メートルのみのエントリー。加えて東洋大進学後の今季初の200メートルで、洛南高時代の昨年、マークした20秒41の自己ベストを持ちタイムに臨んだ。

 勝負重視の桐生にしては珍しく、タイムを狙っての出場。大前が持つ20秒29の日本ジュニア記録更新は「今季はもう200を走ることは、たぶんない」と話すことからラストチャンス。この予選もエンジン全開で臨み、最後はフィニッシュも決めたが運悪く、5組で最悪の向かい風1・0メートル。「大前さんの29を狙ったんですが、向かい風に負けました。情けない、結構ショック」と苦笑い。記録更新の夢を、最終日の準決勝以降に託す。