ジェット桐生、2度目の世界大会に出陣-。陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を出した桐生祥秀(18=洛南高3年)が、世界室内陸上(3月7日開幕、ポーランド・ソポト)への出場を検討していることが27日、分かった。種目は男子60メートルで自慢の加速力をパワーアップするため新しい分野にチャレンジする。

 桐生は現在、体幹トレーニングなどに汗を流している。今年最初のレースとして日本ジュニア室内陸上(2月8日開幕、大阪城ホール)の男子60メートルにエントリー。そこで試運転を行って、昨年8月の世界選手権(モスクワ)以来となる世界大会に向かう見通しだ。日本陸連の尾県専務理事は、世界室内陸上について「桐生君は出場の予定です。日本代表リレーチームの強化のためです」と口にした。

 桐生は、4月からの東洋大入学よりもひと足早く世界の舞台に打って出る形だ。18歳は日本人初の9秒台に向けて、2つのポイントを掲げている。「トップスピードを上げること、そしてそのスピードを維持すること」。まずはスタートから爆発する桐生ジェットに磨きをかけて、ポーランドで旋風を巻き起こす。