女子100メートルバタフライで東京・小岩第四中3年の池江璃花子(15=ルネサンス亀戸)が57秒56の日本新記録で優勝した。従来の加藤ゆかの記録を0秒21更新。世界選手権では4位に相当する好タイムだった。今夏の世界選手権では14年ぶりの中学生代表として、400メートルリレーのリオデジャネイロ五輪出場枠獲得に貢献。今大会の日本新記録で、個人種目での五輪出場はもちろん、入賞、メダル獲得へ視界も広がってきた。

 レース後は「まさかこんなタイムが出るとは」と涙を流した。隣で泳いだ世界選手権200メートル金メダルの星も「速い。追い詰めてもターンで引き離された」と驚きを隠せない。14年ぶりの中学生代表だった世界選手権後も、全国中学、世界ジュニア、国体とハード日程をこなし好記録を連発。5日前までグアム合宿を行っており疲労もある中で、底知れぬ強さを見せた。