女子ダブルスで14、15年と2年連続でグランドファイナル決勝まで進んだ世界屈指のペア「みうみま」こと平野美宇(15=エリートアカデミー)、伊藤美誠(15=スターツ)の中学生コンビが、初戦となった2回戦で敗れた。伊藤が8月のリオデジャネイロ五輪の団体戦出場が濃厚なため、今大会を一区切りにペアをいったん解消。ひとまずこれが最後の試合となった。

 あっけない終戦だった。平野のバックハンドが大きく相手コートを外れた。大学生ペアの前に、第4ゲームは5連続ポイントで3-11と完敗。流れを1度も引き寄せることなく、2人の戦いは終わった。直後、悲しそうな表情の2人はさっと軽く握手しただけ。すぐにコートを後にした。

 直後の会見では、日本人ペアに対する練習不足に不安があったことを口にした。平野は「1ゲーム目にたくさんリードしたのに、挽回されたことが大きかったです。悔しいです」と言い、伊藤は「パワーのある外国人選手より、ボールが飛んで来なかった。やりづらかったです」と内容的にも負けていたことを認めた。

 第1ゲームで8-2とリードしながら逆転負けして、2人は一気に追い詰められた表情に。2人での練習はこの2日間だけで、連係にはぎこちなさもあった。平野は「練習する期間が長いほど調子が出るペアだと思っています。でも、これからは短い期間でもいい調子で試合に出たい」と、課題を口にした。

 リオ五輪後には再びペアを組むことは可能になる。伊藤は「また一からやり直せるとポジティブに思ってやりたい」と会見を締めくくった。【井上真】