陸上女子走り幅跳びで6メートル86の日本記録を持つ池田久美子(スズキ)が12日、奈良県橿原市での記録会に今季屋外初戦として出場した。記録を度外視して最高は6メートル18だったが、助走速度を半分程度に抑えつつ、しっかりと踏み切ることに主眼を置き「感覚を取り戻せた」と収穫を強調した。

 3月の世界室内選手権は6メートル17で予選落ち。スピードを上げようとして、いつもより前傾気味に踏み切ったのが原因だった。

 今後は29日の織田記念の100メートル障害をはさみ、5月3日の静岡国際で本格始動する。助走速度をどう踏み切りにつなげるかは昨年からの課題だが「手応えはつかめた」と表情は明るかった。