全日本大学駅伝は11月2日、名古屋市の熱田神宮から伊勢市の伊勢神宮までの8区間、106・8キロのコースで26チーム(オープン参加1を含む)が参加して行われる。優勝争いは3連覇の懸かる駒大を軸に、北京五輪に出場したエース竹沢健介を擁する早大などが追う展開になりそうだ。

 今年1月の箱根駅伝で総合優勝した駒大は絶対的なエースは不在ながら、3年生の深津卓也、宇賀地強を中心に総合力でリードする。10月の出雲全日本大学選抜駅伝は最終6区で日大に逆転を許したが、2倍以上の総距離で8区間ある今大会は選手層の厚さが強みだ。

 箱根駅伝2位の早大は出雲で11位と不振だったが、五輪で5000、1万メートルを走った4年生の竹沢の脇を固める3年生が巻き返しを図る。有望選手がそろう1年生の出来も立て直しの鍵を握る。出雲で4位の山梨学院大は切り札のメクボ・モグスが健在で侮れない存在。出雲で逆転優勝の立役者となったギタウ・ダニエルが好調の日大も3年ぶりの頂点をうかがう。

 東海大は10月の箱根駅伝予選会で失速した大黒柱の佐藤悠基の調子が気掛かり。混戦が予想される中、堅実な好選手がそろう東洋大や古豪の明大も旋風を起こす可能性を秘めている。