バルセロナ五輪銅メダルの溝口紀子氏(41)が23日、全日本柔道連盟の現職理事にわいせつ行為を受けた現役女子選手から相談を受けたことを明かした。

 都内で行われた暴力根絶のシンポジウムに参加し、「13日に連絡を取りました」と説明した。暴力指導問題の再発防止策などを議論する「暴力の根絶プロジェクト」でセクハラ問題も議題に上がったことを知った選手が、プロジェクトメンバーであるソウル五輪銅メダルの北田典子氏を経由して、溝口氏に事件を報告した。

 わいせつ行為は11年12月に都内の地下鉄のエレベーター内で起きた。ある大会の打ち上げの宴席後、2人きりで帰る際に、抱きつかれたり、キスを迫られた。その後、選手は全柔連の一部役員などにも相談していたが、進展はなかった。選手は今後、代理人の弁護士とも相談して問題の解決を図る。

 溝口氏は全柔連について、「セクハラについて問題を持っていく機関もない。罰則規定もなく、泣き寝入りを待っていたととられてもおかしくない」と批判。「自浄能力がない。一から組織づくりをするくらいでないと建て直せない」と厳しい口調で述べた。