フィギュアスケートのソチ冬季五輪シーズンは、10月中旬のグランプリ(GP)シリーズ初戦で本格化する。

 男子で2大会連続の五輪出場を目指す26歳の織田信成(関大大学院)は、現役最後と位置づけるシーズンに向けて新プログラムを滑り込む日々だ。

 「選手寿命の短い競技。やるからにはトップでいたい」という信念がある。1月に次男の信乃介君が生まれた2児の父は、家族との時間を大切にしたいとの思いもあって「今季限りで一区切りにする」と決断した。

 昨季まではコーチがいるカナダと日本を往復する生活だったが、今季は地元大阪に腰を据える。ライバルと争える技術力はある。課題は精神面を含めた調整法。ストレスの少ない環境で練習し、妻の手料理で栄養面のサポートを受けながら、最後の戦いに備える。