陸上男子400メートル障害の為末大(30=APF)が、12年ロンドン五輪へ、ゼロからのスタートを誓った。18日、東京・多摩市陸上競技場で練習を公開。今季から米西海岸のサンディエゴに生活拠点を移すことについて「誰も知らないところで、速く走ることだけを考えてやりたい。5時に起きて近くのビーチを走りたい。朝練をやって、ご飯を食べて、学校に行く。中学、高校みたいな生活になる」と話した。

 練習拠点のカリフォルニア大サンディエゴ校では、聴講生として語学や会計学も学ぶ予定で、3~4年は米国に腰を据えるという。ただ故障は完治せず、この日も右ひざの痛みを抱えながら走った。今季初戦は4~5月に米国で予定し、国内は6月の日本選手権に出場する。8月の世界選手権(ベルリン)へ向け「メダルはずっと頭にあるけど、決勝の舞台に立ちたい」と話していた。24日に渡米する。