<フィギュアスケート:フィンランディア杯>◇2日目◇10日◇フィンランド・バンター

 【バンター(フィンランド)=高田文太】昨年10月に右ひざ靱帯(じんたい)断裂の重傷を負った高橋大輔(23=関大大学院)が、約1年半ぶりの復帰戦で「課題山積」を突きつけられた。前日のショートプログラム(SP)で首位に立ち、この日のフリーを終えて合計224・25点で優勝したが、4回転トーループが3回転になるなどミスを連発し、体力と練習不足を露呈。フリーの得点では総合2位のボロノフ(ロシア)に0・70点及ばなかった。長光歌子コーチからは4回転強化指令が出され、完全復活は次戦NHK杯(11月6日開幕、長野)に持ち越しとなった。

 1年半ぶりに臨んだ4分30秒のフリーは長く苦しかった。高橋は冒頭に予定していた4回転ジャンプをタイミングが合わずに回避、3回転で着氷した。その後も単発の3回転半や3回転ルッツで着氷が乱れるなどミスを連発。「練習不足と体力不足を痛感した。久しぶりのフリーはきつかった」と顔をしかめた。

 今大会直前までの約2週間、スケート靴に不具合が生じ、ほとんど氷上で練習できなかった。今季のフリーを最初から最後まで通して滑るのも、この日が3度目。「練習以上のものは出ない」と、実力不足を認めた。

 来年2月のバンクーバー五輪まで4カ月。完全復活へは生命線の4回転ジャンプを徹底して強化していく。故障前、最後に優勝した昨年2月の4大陸選手権では、フリーで2度の4回転を成功させた。その時にマークしたフリーと総合の得点は、現在も世界歴代最高得点として残る。長光コーチは多くても1日10回程度だった4回転の練習を、毎日10回以上課していく方針を打ち出した。「それならやります」と話した高橋は、次戦のNHK杯に「間に合う」と公言。スケート靴も急きょ計13足も追加で発注した。