北京五輪男子200メートルバタフライ銅メダリストの松田丈志(25)が、新たな所属先が見つからない場合、現役引退を視野に入れていることを明かした。都内で行われている日本代表候補合宿が16日公開され、松田は「もしもスポンサーが見つからなければ、やめるタイミングなのかもしれない」と話した。今年から所属するレオパレス21が8日、業績悪化などを理由に松田との契約を今年限りで満了すると発表。所属先探しに追われることになっていた。

 今後は多くの企業に手紙を書き、本格的に支援を訴えていくという。当面は貯金を切り崩して競技を続けるが、トップ選手は海外の定期的な高地合宿が主流で、遠征費を負担するには限界がある。約1年前もミズノと契約満了となっただけに「ロンドン五輪で区切りがいいと思うが、これまで頑張ってきたという思いもある」と話した。