大麻を所持していたとして、ロシア出身で間垣部屋の大相撲前頭若ノ鵬寿則容疑者(20)が逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策五課が間垣部屋にある若ノ鵬容疑者の個室から大麻の吸引器具を押収したことが19日、分かった。

 自宅から微量の大麻が付いた袋を押収していたことも判明。同課は若ノ鵬容疑者の自宅から吸引器具を押収しており、自宅や部屋で大麻を吸っていた疑いがあるとみて調べる。また、同容疑者の日ごろの様子などについて、間垣親方ら部屋の関係者からも参考人として事情を聴く方針。

 同課によると、東京都墨田区の若ノ鵬容疑者の自宅マンションと間垣部屋を家宅捜索したところ、部屋の個室でテーブルに置かれたパイプ状の吸引器具を発見。大麻が付いた袋は自宅の鏡台引き出しに隠されていた。自宅からは吸引器具の水パイプ2個も見つかった。

 若ノ鵬容疑者が所持していた大麻成分の入ったたばこは、ロシア製の「ベラモール」という銘柄。間垣部屋にもベラモール1本があり、同課は大麻成分が含まれているかどうかを調べている。ロシアでは、たばこから葉を取り出して大麻成分に浸し、巻き直して吸う人もいるという。

 若ノ鵬容疑者は6月24日、墨田区のJR錦糸町駅近くの路上周辺で、大麻を含むたばこ1本を財布の中に所持していた疑いで18日に逮捕された。