野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(45=日刊スポーツ客員評論家)。
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先週は5位の楽天が西武、ソフトバンクを相手に2勝1敗と続けてカードを勝ち越した。先々週の後半は日本ハムに大敗を重ねており「このままではシーズンが終わってしまう」と厳しく評論させてもらったが、そこからよく踏ん張った。
巡り合わせも良かった。西武、ソフトバンクとも打線の状態が悪かった。反対に楽天は打線が上向き。ゴンザレス、ボイトと長打のある2人が加わったことで、相手投手が今までにない神経を使わなければいけなくなった。ゴンザレスは当初よりはかなり状態を落とし14日に再調整となったが、村林は安定しているし、黒川、辰己もいい。つながりが少しずつ出てきた。
打線が対照的な場合、やはり投手陣がカギを握る。そういう意味で、楽天は投手陣の健闘が光った。
9日の西武戦は先発予定のハワードが急きょ登板回避。ブルペンデーで6投手が完封リレーした。リリーフは楽天の強み。下位チームが浮上するには、本来の戦い方をどれだけできるかがポイントとなる。
もう1つ、見逃せないのは捕手の堀内だ。11日のソフトバンク戦。先発した古謝はそこまでいいデキではなかった。堀内は初回、2回は真っすぐを見せ、その真っすぐが良くないとみるや、3回からはスプリットやスライダーを織り交ぜた。
古謝を5回無失点と引っ張り、そのまま完封リレーを演出した。その日の相手先発はモイネロ。難敵から序盤にリードを奪い、理想的な展開に持ち込んだ。堀内は翌日も滝中の完封を引き出した。
今週でシーズン前半戦が終わる。残り2カード、借金を4まで減らした楽天にとって、非常に大事な1週間となる。というのも、対戦相手はオリックス、日本ハムと勢いのある上位チーム。しかも、今季ここまで大きく負け越しており厳しい戦いが予想されるだけに、ここでどれだけ踏ん張れるか。仮に大きく勝ち越せれば、後半戦でAクラス浮上のチャンスも出てくる。
楽天に限らない。今週はくしくも全カード、AクラスVS Bクラスの組み合わせとなった。西武、ロッテにとっても負けられない1週間。まだまだ試合は残っているが、気持ちよく後半戦を迎えられるかの分岐点となる。(日刊スポーツ評論家)




