なかなか面白い。高卒2年目郡拓也捕手(20)がこの秋、正捕手を目指す傍らで新たな挑戦をスタートさせた。

10月29日まで行われていたみやざきフェニックス・リーグでプロ入り初めて外野手として出場。「捕手でレギュラーを目指す中でのプラスアルファとして、自分の持ち味の足と肩(の能力)を落とさないようにするためにという狙いです」。同19日の韓国・斗山戦では、8番右翼で先発フル出場を果たすなど、捕手と併用で起用されることが増えている。

外野守備は帝京高2年の時以来。「フライの感覚とかは難しいですけど(チームから)期待してもらっているのかなと思う。練習しながらうまく感覚をつかめられればいい」とプラスに捉える。首脳陣の方針はコンバートではなく、あくまで故障や野手が不足した場合などの緊急時に備えてのもの。足と肩には定評があり、慣れてくれば今後の公式戦での起用もあり得る。

昨年終盤、10月5日の西武戦(メットライフドーム)で1軍デビューを果たしたが、今季1軍出場はゼロ。それでも、今季の2軍戦では昨年より26試合多い98試合に捕手として出場した。「(今年)目標の100試合に近い数字までいけて、ケガもなく1シーズン出来たというのは自分の中でも良かった」と自信になっている。

ここに外野手としての出場機会もあれば、さらにプロ野球選手として飛躍できる可能性もある。「(来季は)キャンプから1軍でいけるように。(オフは)体も大きくして力をつけていければと思います」。3年目を迎える郡に注目だ。【日本ハム担当 山崎純一】