「完全男」阪神ドラフト3位の桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)の休日の過ごし方は意外にも?「ゴロゴロとゲームしています」だった。

ドラフト直後に関甲新学生リーグ初の完全試合をリーグ新記録の19奪三振で飾って話題になった最速150キロ左腕。愛称は「キリ」。新人合同自主トレの取材ではキリッとした表情で答える姿が印象的で、おまけに「自分から積極的に話しかけるタイプではない」と言っていたのに、ゲームの話となると冗舌で、表情も和らぐ。休日に部屋でリラックスしてゲームをするのが至福の時間なのだという。

大学時代は世界的に有名になったバトルロイヤルゲーム「エーペックスレジェンズ」を「ぶっ通しでやっていました」と言い、現在は昨秋発売のロールプレーイングゲーム「ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」にハマっているという。ファンの間で省略して「ダイパ」と呼ばれるゲームで、全クリアに向けて地道に進めている。

即戦力と期待され、キャンプは1軍スタート。「まずはけがなく2月、沖縄で完走できることを目標に」と言って沖縄・宜野座に向かった。野球漬けの1カ月はオンとオフの切り替えも大切で、ベテラン選手になるとうまいと聞く。ルーキーの場合、環境、リズム、対人関係など不慣れな面もあって、1年目ならではの苦労もありそう。キャンプ「全クリア」にはリフレッシュも大切で、その意味では桐敷にとってゲームも大切な「メニュー」になってくると思う。

入社1年目、虎番1年目の私は2軍キャンプ取材からスタート。初めての経験で不安もあるけれど、選手たちがグラウンドで歯を食いしばる姿、そして、それだけではない違った一面も求めて高知・安芸を駆け回ってきます。もちろん、桐敷のようにオフタイムの過ごし方も大切にしながら…。【阪神担当 三宅ひとみ】