ドジャースのギャビン・ラックス内野手(26)は陽気なキャラで、地元ファンからも人気が高い。

FA市場の目玉だった大谷翔平がドジャースとの契約を発表した日は、X(旧ツイッター)で「昼寝から目が覚めたらドッカーン! よっしゃ、やったるぜ!」と高まる気分を投稿。大谷が正式に入団してから数日後、ドジャースタジアムのクラブハウスで人気ポッドキャスト「ファウルテリトリー」のインタビューには「実は今、彼は地下のウエートルームにいるよ」とファンが喜ぶ大谷ネタを提供。「彼はデカいよ。隣に並ぶと自分が子供になったように感じる。彼と一緒にプレーするのを楽しみにしている。何たってユニコーンだから」とうれしそうに話した。

22年7月、エンゼルス戦で味方の適時打で生還し、ベンチで仲間に迎えられるドジャースのラックス
22年7月、エンゼルス戦で味方の適時打で生還し、ベンチで仲間に迎えられるドジャースのラックス

ラックスにとって、今季は大事なシーズンになる。有望株として期待され19年にデビューしてから5年目の昨季も、大きな飛躍のシーズンになると期待されていた。だがキャンプインしたばかりの2月、走塁中に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、1シーズンを棒に振った。昨季終了後にはトレードで放出されるうわさも何度か浮上。結局チームにとどまり、ケガから2年ぶりに復帰して遊撃手レギュラーの座をつかむと見込まれている。

体調は万全の状態に戻り、オフの間は休みなくドジャースタジアムに通ってトレーニングを続けていた。球団の期待は大きく、ゴームズGMも「彼はリハビリの取り組み方も素晴らしかった。復帰して高いレベルでプレーしようという強い意思を信じたい」と話していた。

高校時代に最優秀選手に選ばれたほどのスターだったラックスは、16年ドラフト1巡目全体20位で指名され入団。マイナー時代は米専門誌ベースボール・アメリカの最優秀選手に選ばれたこともある超有望株だった。身体能力が高く、俊敏さも、優れたボディーバランスも持ち、足の速さも平均以上。米データサイト「ベースボール・プロスペクタス」の選手評によると「広角に強い打球が打て、パワーもある。このまま順調にいけば、オールスター級の遊撃手になれる」という。 もし期待通りの結果を出せば下位打線が強力なものになるだけに、チームにとって大きい。今季は間違いなく、チームの中で最も成長が期待される選手の1人になるはずだ。今季から二塁手に転向するベッツとの二遊間コンビでどれだけ魅せてくれるかにも注目したい。【水次祥子】

ギャビン・ラックスの23年シーズンスタッツ
ギャビン・ラックスの23年シーズンスタッツ

◆バレル% 打球の初速が98マイル(約157・7キロ)以上、打球角度26~30度で打球を放った時を基準(速度が上がれば角度も広がる)とした指標で、統計によると打率5割以上、長打率1・500以上になる確率が高い。このバレルで打つ確率を%で表したのがバレル%。

◆スプリントスピード 1秒に何フィート移動したかを表す走力。2つの進塁時などに採用される。タイムはシーズン上位2/3を平均。

ラックスの年度別メジャー成績
ラックスの年度別メジャー成績

◆ギャビン・ラックス 1997年11月23日、ウィスコンシン州生まれ。16年ドラフト1巡目全体20位でドジャースに指名され、アリゾナ州立大の内定を断り入団。19年9月2日のロッキーズ戦で二塁手でデビュー。22年は自己ベストの打率2割7分6厘、7盗塁。少年時代は地元ブルワーズのファン。伯父にブルージェイズ傘下でプレーしたオーギー・シュミット内野手がいる。188センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季年俸122万5000ドル(約1億8400万円)。