ヤクルト対阪神 1回裏ヤクルト2死一、三塁、ガルシアは村上に右越え3点本塁打を浴びる(撮影・加藤哉)
ヤクルト対阪神 1回裏ヤクルト2死一、三塁、ガルシアは村上に右越え3点本塁打を浴びる(撮影・加藤哉)

西勇輝と並んで今季補強の目玉だったガルシアがいけない。この日も1回に5安打を浴び、5失点。しかも前回、開幕カードの3連戦で無安打に抑え込んでいたヤクルトの若き大砲候補・村上宗隆に被弾してしまった。いただけないやられ方である。2回途中でKOされ、終わってみれば7失点。先制した打線は5得点したが、これではつらい。

それにしてもガルシア、3試合連続で7失点。防御率はこれで19・29になったとか。ここで妙な符合を考えてしまう。ガルシアの背番号は「77」だ。言うまでもなく闘将・星野仙一が阪神時代に背負った番号だ。

星野と言えば、阪神は松山坊っちゃんスタジアムでヤクルトに5連勝中だったのが、その連勝が始まったのは、あの03年。5月25日に勝ってから続いていた。それもストップ。星野の背中にはラッキーセブンが並んでいるように見えたがガルシアのそれはなんと言えばいいのだろう。

さらに。この日の試合は地上波でテレビ大阪が中継した。同局は「7チャンネル」だ。以前は19チャンネルだったがデジタル化に伴って7チャンネルになっている。先週の今季初甲子園だったDeNA戦も同局が放送。2試合連続でガルシアの7失点を放送する羽目になった。9日の試合は相手失策などで奇跡的に逆転。虎党にとっては気持ちのいい試合を放送してくれたけれどガルシアが7失点したことに変わりはない。

別にテレビ大阪の縁起がよくないとか、そういうことでは、もちろん、ない。念のため。それなら読売テレビで放送するときは2桁失点してしまうではないか。そんなことはどうでもいいのだが、ボカスカ打たれているとつまらないことを考えてしまう。ホンマにガルシア、しっかりせんかい。そんな感じである。

そのガルシアを2週連続でテレビ大阪の放送席から見守ったのがこの人。江夏豊である。言わずと知れた猛虎のレジェンド左腕。その目にガルシアの様子はどう映ったのか。聞いておきたかった。

「こんなピッチャーと違うとは思うけどね。ちょっと自信をなくしてるんだろうな。もっと我(が)を出して投げていけばいいんだろうけどな。先週の甲子園は確かに寒かったけれど、きょうはそうでもないし。ちょっとキレがないかもしれんな。剛速球を投げ込むというタイプの投手じゃないのでキレがないと苦しいよな。まあ、これでファームだろう。走って汗をかいて。それでキレを出してやってこないと仕方がない」

そんな言葉が届くかどうか。とにかく苦しい。阪神。(敬称略)

ヤクルト対阪神 2回途中でマウンドを降りるオネルキ・ガルシア(撮影・上山淳一)
ヤクルト対阪神 2回途中でマウンドを降りるオネルキ・ガルシア(撮影・上山淳一)