三島南-田方農戦で実現した石井ツインズ対決は弟に軍配が上がった。三島南で主将を務める弟健太が5-5の同点で迎えた6回、先頭打者で四球を選んで出塁すると、川田啓人(2年)の左前適時打で決勝のホームを踏んだ。

 一方、田方農の兄雄太も4打数2安打1打点と気を吐いたが、届かなかった。試合後、弟健太は「勝ってうれしい気持ちもあるけど、正直複雑。兄の分も勝ち続けていきたい」と涙を浮かべながら誓った。この日、両親はどちらの応援席にも入らず、バックネット裏で観戦。父悦雄さん(45)は「両方ともよくやった」と、懸命にプレーした2人をねぎらった。