第27回U18(18歳以下)ワールドカップで大活躍中の甲子園準優勝投手、佐藤世那(3年=仙台育英)が、大会終了後にプロ志望届を提出することが明らかになった。

 名門大学など多くのチームから誘いがあるが、「保険」をかけず、高卒でプロを目指すと決めた。この大会が終わればプロ志望届を提出する。現段階では指名される確証はない。それだけに多くの人が注目する今大会でアピールしたいという気持ちが「心のどこかにはある」と明かした。佐藤にとって、人生をかける戦いでもあるのだ。

 3日は2次リーグ第1戦のカナダ戦に先発し5安打13奪三振2失点で完投し決勝進出に貢献。1次リーグの米国戦では5安打完封勝利とエースの働き。最速146キロの直球と、制球自在のフォークボールが世界に通用することを十分に証明した。世界一の夢を実現し、10月22日のドラフト会議を待つことになりそうだ。

 ◆楽天上岡スカウトグループマネジャー(佐藤について)「打者に対する精神力の強さはプロでも通用する。日の丸を背負っているという心意気を感じる」