平成元年(61回)大会優勝の東邦が明石商との接戦を制して、平成最後の優勝にも王手をかけた。高校通算43発の今秋ドラフト候補でもある石川昂弥主将(3年)が、2失点完投。7番吉納(よしのう)翼左翼手(2年)が0-0で迎えた7回裏、明石商の快腕・中森俊介(2年)から左中間スタンドに先制&決勝3ランをたたき込んだ。

森田泰弘監督(59)は「吉納はこの冬にすごく伸びた。(大会前の)練習試合でセンターから左に3本本塁打を打っていた」と説明。準々決勝までの5番から、この日は7番に打順を下げて起用したが「少し力みがあったから楽に打たせようと思った。あの打席はベンチで部長に『左中間に打ちそう』と話してたんですよ」と大喜びだ。

めでたい白星だ。センバツ通算55勝で、中京大中京(愛知)と並び、歴代1位に立った。愛知県勢の春夏通算300勝という節目も飾った。3日の決勝・習志野戦に勝てば、センバツ優勝が歴代単独トップの5度になり“平成最初&最後の優勝”となる。

同監督は、決勝への意気込みを問われて「もちろん(優勝)です。もちろんです。そのために(甲子園に)来ました」と断言した。今大会は常々「優勝」を口にしてきた。

「ウチはそういうことを言える高校と思う。伝統がある。センバツも1番(多く)優勝してるでしょ? 今までは遠慮していましたが、私ももう(指導者として)長くないですし、選手たちには“相手を見下ろしてやりなさい”と言っています。これまで“勝ち負けより、力を出し切れば結果はついてくる”なんて甘いことを言ってましたが…。世代でNO・1の野手で投手の石川もいる。優勝を狙って当然です」

ベテラン指揮官は決勝翌日の4日、還暦の誕生日をセンバツ優勝監督として迎えるつもりだ。