沖縄尚学が激闘の末、3連覇を狙った興南を破って、5年ぶり8度目の夏甲子園出場を決めた。

初回に4点を奪って有利に進めたが、興南に1度逆転を許した。しかし同点に追いついて延長戦へ。延長12回に2点を勝ち越しながら、またその裏に2点を奪われる苦しい展開も、13回に2死満塁から水谷留佳主将(3年)が押し出し四球を選んだ。プロ注目左腕の興南、宮城大弥(ひろや)投手(3年)を打ち崩しての優勝だった。

自身が沖縄尚学での現役時代に夏甲子園出場した時と同様に、興南を倒して甲子園出場を決めた比嘉公也監督(37)は「つかれました」と胸をなで下ろし「沖縄水産を破って勢いがついてきた。あきらかにそこで選手は変わった。失策しなくなったし守備面で成長した」とたくましくなったナインに目を細めていた。