静岡高が、終盤の集中打で相手を振り切った。同点の7回に、1番神谷から4番関宮楓馬捕手（3年）まで4者連続適時打。エース松本蓮（3年）の7回3安打1失点の力投に応えた。神谷は「（松本）蓮が頑張ってくれていたので、どうにかしたかった」。殊勲打を放ち、一塁上で「気持ちが高ぶって、やばかったです」と振り返った。

三島北との1回戦は、3打数無安打。打席内で下半身を踏ん張れず、フォームが前のめりに崩れていた。そのことを栗林俊輔監督（47）から指摘され、練習で修正。この日の最終打席では、下半身を残して低めの変化球を中前へ運び、チームを勝利に導いた。

チームは投打がかみ合い、順当に16強入りを決めた。4回戦では、三島南と対する。「どこが相手でも、自分たちの野球に集中する」と神谷。培ってきた自信を武器に、県制覇へまい進する。【河合萌彦】