盛岡大付は花巻東との「岩手黄金カード」を4-0の白星で飾った。先発の石井駿大朗、エース大久保瞬(ともに3年)の完封リレーで、優勝した17年以来、3年ぶりに決勝進出を決めた。一関学院は延長13回タイブレークで4番坂本章畝内野手(3年)がサヨナラ打を放って高田を破り、10年ぶりの王者を目指す。

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花巻東は史上初の3年連続県王者に届かなかったが、3年生部員38人全員が出場する価値のある夏になった。この試合まで37人もエース松本遼大(3年)が7回から初登板し全員出場を果たした。松本は自己最速を1キロ更新する146キロを記録し、2回を無失点。大所帯をまとめてきた清川大雅主将(3年)は「3年だけで臨んで優勝に届かなかったが、全員で戦えて良かった」と胸を張った。